通期断熱WB工法

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1300年続いた日本の伝統文化である日本建築が変わり始めて50年。
国が家の構造を簡素化するために工業製品を多用、省エネを実現するために家を密閉した結果、
新築後のシックハウス症候群による被害が増大し大きな社会問題となっています。

元大工棟梁の寺島社長の開発したWB工法は、日本の建築と最新のテクノロジーを組み合わせた進化した在来工法でNHK総合テレビ「おはよう日本」でも報道されました。
この通気断熱WB工法は機械や電力、人力を使わず自然の力をうまく利用しシックハウス問題を根本的に解決し、また省エネも実現しました。

通気断熱WB工法は平成18年8月11日国土交通省より日本で初めて大臣認定を取得しました。
これは機械換気をしなくても空気がきれいになる工法であると国が認めたということです。
そして、これからの住宅の可能性を大きく開く工法として注目されています。

「呼吸をする家」通気断熱WB工法とは?

「呼吸をする家」通気断熱WB工法とは?

「呼吸する家」と聞いてどんな家をイメージしますか?

すき間だらけで戸を閉めていても風が入ってくるような家でしょうか?
それとも、木造住宅で紙(障子)や土(壁)などでつくった家?
また、空調機を使って外気を取り込む建物でしょうか?

ここでご紹介する「呼吸する家」はいずれとも違うものです。
ただ日本の伝統的な建物を思い浮かべた人はどちらかといえば近いと言っていいでしょう。

ご紹介する家は、日本建築のいい部分を継承しつつも、寒さ暑さに強くした住宅です。

言ってみれば古くから続く日本建築をさらに発展進化させた家だといえます。
寒さに弱かった古民家よりもはるかに暖かく、現代の高気密住宅とはちがって調湿能力をしっかりもった過ごしやすい家です。

家が呼吸するしくみ

家が呼吸するしくみ

通気断熱WB工法のWBは
Wはダブル(ふたつ)、Bはブレス(呼吸)を意味します。
つまり2重の通気層を持ち、その通気層を使って家自体が自分で呼吸します。
その呼吸によって熱や湿気をコントロールするのです。

まず、主な特徴ですが、柱などの構造材は木材を使います。
壁は3重になっていて、真ん中の壁に沿って断熱材があり、その内側に通気層があります。
そして、通気層に空気を入れる通気口の開閉には、形状記憶合金が使われています。

たとえば、暑くなるとこの記億合金が温度を感知して自動的に通気口を開き外気や床下の空気を迎え入れ、寒くなると自動的に閉じて外の冷機を遮断します。

通気口が閉じられると壁体内の空気の流れが止められ、通気層はそのまま断熱層(保温層)となるわけです。

これが「通気断熱」の名前の由来です。

さらに、室内の壁材とそこに貼るクロスは、透湿性(通気性)のものを使います。
これで室内の余計な湿気は壁に吸収され、裏側の壁体内通気層に逃げていくようになります。

四季の気温を感じ、衣替えする家

四季の気温を感じ、衣替えする家
四季の気温を感じ、衣替えする家
四季の気温を感じ、衣替えする家
四季の気温を感じ、衣替えする家

通気断熱WB工法の家の考え方の大きな特徴は、家も人も同じだと考えることです。
私たちは、夏暑ければ服を脱ぎシャツ1枚になり、冬寒ければ重ね着しますよね。

WB工法の家は、外気の温度を自動的に感知して、家の壁の中にある通気層の空気を動かしたり止めたりして、衣替えします。

たとえば、私たちは毎日、汗をかいたりしますよね。
ですから、下着に通気性のある綿のシャツを好んで着るのだと思うのです。
例えば、それを家に当てはめて考えると、家の内装をビニールクロスで覆ってしまうということは、下着にナイロンのシャツを着ているようなものだと思うのです。

四季の気温を感じ、衣替えする家

もしそんなことをすれば、蒸れて大変だと思いませんか?
特に最近の家は冬の寒さがいやだからと言って、下着にナイロン、上着にカッパを着るようなつくりだと思うのです。また、自然の湿気は人にも家にも必要です。

大気中の湿度は1日に40%以上変動する日もありますし、人は1日に1リットル以上の水分を家の中に放出します。ですから、家も呼吸をしなければなりません。

呼吸する家は大きな調湿能力をもっており、ホルムアルデヒドもこもりません。
家の呼吸(通気)を止めることは家をペットボトルやクーラーボックスと同じく、家を窒息させてしまうことだと考えます。
私たちは、「家が健康でなければ人は健康に住むことはできない」と考え、家にも呼吸が必要だと思っています。

四季の気温を感じ、衣替えする家

家の呼吸が湿気や化学物質を屋外へ排出する

家の呼吸が湿気や化学物質を屋外へ排出する

室内の湿気は透湿性のクロスや透湿性の壁材、木材などを通して通気層へと誘われます。
その湿気は上昇気流によって壁体内を上に上がり屋根から外へ出てしまいます。

余計な湿気が出て行くと室内や壁な以内を蒸れ腐れから守ることができます。
そしてもうひとつありがたいことに有害な化学物質の除去という効果があります。

体に悪い影響を及ぼすことで知られる、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼンなどの化学物質は、水に溶けやすく付着しやすい性質であるため室内の湿気によく取りつきます。

揮発して室内に漂っていた化学物質は、空気中の湿気に取りついてその湿気とともに壁へと吸収されて壁体内の通気層へと出ていってしまうのです。

建材に化学物質を使わなかったからといって落ち着いてはいられません。
建物には気を使っていても、うっかり有害な物質を含む接着剤や塗料を使った家具を運び込んでしまえばもうそれでシックハウス予備軍です。
ですから家づくりは部分的な材質を替えるという小手先の手法だけではなく、構造そのものから変えていかなければならないのです。

高気密住宅とWB工法の家の通気比較

高気密住宅とWB工法の家の通気比較

高気密工法とWB工法のものにそれぞれホルマリンを置いてみたところ、WB工法の方はどんどんホルマリン濃度が減っていくのに対して、高気密工法の方は濃度がなかなか薄くなっていきません。

高気密住宅とWB工法の家の通気比較

日本建築の伝統を受け継いだ通気断熱WB工法の特徴

  • 室内の壁に湿気や空気を通す透湿性があること。
  • 壁の中に2重の空気の通る道があり床下から小屋裏(屋根裏)まで繋がっていること。
  • 通気層には空気の流れを制御する自動開閉装置があり昔ながらの家が持っていた自然の空気の流れを可能にし、また季節によって通気と断熱を可能にした画期的な工法。
  • 室内の湿気や化学物質(ホルムアルデヒドなど)は湿度の低い通気層に移動し屋根裏を通って屋外にされる。※化学物質は水溶性なので空気中の湿気に溶けます。
  • 平成11年、国際特許2物件取得。
日本建築の伝統を受け継いだ通気断熱WB工法の特徴

WB工法は日本の気候風土にあった建築方式で、家の呼吸で湿気や化学物質を排除します。

そして、素材の性能を最大限に活かし、
自然とともに生きていく家、
それが通気断熱WB工法の最大の特徴です。

大臣認定取得

WB工法の家は24時間換気システムがなくても、室内の化学物質濃度は国の指針値をはるかに下回っています。
それは、化学物質が壁を透過することによって、室内の化学物質濃度が低減できるという土壁の原理を応用した工法だからです。

元大工棟梁である寺島社長は、データーの測定、大学との研究資料作成を経て、平成18年8月11日、国土交通省より大臣認定を取得しました。

通気断熱WB工法の家は、健康な住宅そして省エネな住宅であると日本で初めて国から認められました。
また、これからの家づくりの工法として注目されています。

WB工法で家を建てるメリット

  • 四季を温度を家が自動的に感知し、一年中快適に過ごすことができる。
    家全体の温度差が少ないので玄関に入ると冬でも暖かく感じられる。
  • 家の呼吸で室内の湿気や化学物質を壁が吸収し家の外に排除するので、結露やカビ・ダニ、シックハウスに有効です。
  • 家の中に空気の流れをつくり、一階と2階との温度差が3℃以下、部屋の中の温度差2℃以下と快適な空間をつくります。
    もちろん冬場のヒートショックも安心。省エネ君ヨドマーズ(特許)により、30%省エネが実現できる。
  • 断熱性能が高いので、窓などの開口部を広く取ることができたり、大きな吹き抜けをつくることができる。大きな吹き抜けのせいで冷房や暖房がきかないということはありません。
  • 高気密ではなく、空気の流れができているので薪ストーブや暖炉も安心して使うことができます。
  • 室内の設計に制限がないので、ゆったりした間取りが可能です。
  • 家が呼吸しているので、素材の持つ材質性能を最大限に活かすことができる。
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